【特許】

米go2に携帯電話向け位置情報サービスの米国特許が授与される

■URL
http://www.go2online.com/

 米go2 Systemsは22日、携帯電話に向けて現在位置に基づいた情報を配信するための技術に対して米国特許を授与されたと発表した。

 この特許は、1996年にgo2が出願した特許の優先権に基づき派生した特許で、携帯電話の現在位置に基づいて情報を保存・選別して携帯電話に送り届ける一連の技術に関する幅広いものだ。go2はすでに5つの関連する米国特許を取得、海外にも出願しているほか、これらの特許に基づいて米国内で携帯電話の位置情報アプリケーションやサービスを展開している。

 今回の発表に関してgo2のCEOで創業者のLee Hancock氏は「我々の特許ポートフォリオと享受している保護は、我々の技術の独自性と、携帯電話やその他のWebデバイスに対して正確な時刻と位置に基づいた情報を配信するという元々のビジョンの正しさを示している」とコメントした。

 go2は、1999年に米国で初めて携帯電話向けに位置情報サービスを開始、現在ではAT&T、Bell Mobility、Cingular、Nextel、Verizonなど米国の主要な携帯電話キャリアほとんどとライセンス契約を結んでいる。今のところ位置情報サービスはそれほど普及していないが、調査会社のKelsey Groupでは2005年までに位置情報サービス市場が110億ドル規模にまで成長すると予測している。この分野ではgo2だけでなく、Qualcommなど大企業を含め多くの会社が技術開発を行なっており、今回の特許授与が業界全体に大きな影響を及ぼす可能性がある。

(2002/1/23)

[Reported by taiga@scientist.com]


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