【業界動向】

コリアテレコム、ADSLモデムや接続支援ソフトを日本で本格展開へ

■URL
http://www.koreatelecom.co.jp/
http://www.center.co.jp/ (販売予定サイト・現在は工事中)

販売予定の韓国製ADSLモデム。なおKTJは販売代理店となり、製造メーカーは異なる
「Self Diagnosis」の画面。エラーを検知し、解決策へのリンクを表示
 株式会社コリアテレコム・ジャパン(以下KTJ)は、日本でのADSLモデム販売を本格的に開始する。2月よりまずインターネット上に直販サイトを設けて展開を行なう。

 KTJは韓国最大のDSL事業者「Korea Telecom」(韓国通信、以下KT)の日本法人。KTは韓国内で約380万回線を提供する、韓国DSL業界の最大手企業だ。2001年8月に日本でのサービス展開を表明し、沖縄県でADSL4,700回線を提供するなどのサービスを行なっている。今回は日本で展開する事業のなかで、ADSLモデムの展開とADSLソリューションのコンサルティングに注力する方針を示した形だ。

 ADSLモデムの販売については、「日本のキャリアなどが提供しているADSLモデムは高価すぎ、さらに“抱き合わせ”に近い販売形態を取っていることに問題がある」(KTJ・李相旭氏)と指摘。これに対し、安価で競争力のある韓国製ADSLモデムを販売することで、ADSLユーザーの利便性向上を狙うものだ。販売するADSLモデムはルータータイプで、1.5Mbpsと8Mbpsの双方に対応し、1万円程度での販売を予定している。2月下旬よりまず2~3種類を専用のサイトから販売開始し、追って量販店やISPなどへ展開を図る。

 また今回、ADSL用自動接続プログラム「NetManPro」およびADSL接続トラブル自動診断プログラム「Self Diagnosis」も発表した。いずれもWindows対応の接続支援ソフトで、ユーザーのマシンにインストールして利用する。

 「NetManPro」はPC起動時にADSL接続を自動的に行なう、また接続に成功した設定を保護し、ユーザーの修正による誤動作を防ぐといった機能があり、PC初心者がADSLを利用する場合に適したソフトだ。また「Self Diagnosis」は、各機器や回線の接続状態などを自動的にチェックし、いずれかでトラブルが見つかった場合に解決法を提示する。LANアダプター、モデム本体、回線などトラブル要素が多岐にわたるADSLの場合、原因特定までに時間がかかる場合が多いが、「Self Diagnosis」を使った場合、これらの状況の改善が容易になり、サポートコストが低減できるとしている。「NetManPro」、「Self Diagnosis」のいずれもキャリアやISP、またモデムメーカーなどが提供する形を目指しており、ソフト代金は提供する企業やライセンス数によって変動するとしている。

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(2002/1/28)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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