【規格】

W3Cが「Webサービスアクティビティ」を発足~アプリケーション間通信を標準化

■URL
http://www.w3.org/2002/ws/
http://www.w3.org/2002/ws/Activity

 Web技術の標準化団体「World Wide Web Consortium(W3C)」は25日、Webサービスに関する技術の標準化を推し進めるための組織「Webサービスアクティビティ」を発足させたことを発表した。

 W3Cでは2000年9月に「XMLプロトコルアクティビティ」を開始しており、XMLに基づいたさまざまなプロトコルによってアプリケーション間のメッセージをどのように標準化したらよいかを検討してきた。こうした活動の結果、XMLなどを用いてアプリケーション間の通信を実現するためのさまざまな技術が開発されてきたため、今回XMLプロトコルアクティビティの組織に変更を加え、XMLプロトコルアクティビティーを包含するWebサービスアクティビティとして新たに発足させることとなった。

 このWebサービスアクティビティの目的は、Webサービスの技術開発を発展させて、アプリケーション間の通信が容易にできるような部品を構築し、相互に問題なく通信できるような環境を作り上げることにある。

 アクティビティは3つのワーキンググループにより構成される。「Webサービスアーキテクチャーワーキンググループ」は、アクティビティが開発しなければならない技術を文書化し、定義することにより、それぞれの技術がどのように関係し合うかを分析する。このワーキンググループは2002年の中ごろに勧告を発表する予定だ。次に「XMLプロトコルワーキンググループ」は、これまでXMLプロトコルアクティビティが発表してきたXMLプロトコルやSOAPなどの技術をさらに発展させ、2002年の中ごろまでに勧告を発表する予定だ。最後に「Webサービスディスクリプションワーキンググループ」はWebサービスへのインターフェイスを記述するための言語であるWSDLの開発を担当し、2003年5月ごろ勧告を発表できる予定となっている。

(2002/1/27)

[Reported by taiga@scientist.com]


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