【業界動向】

“ブロードバンド時代”に向けて両社が協力

電通、ソニー広告子会社インタービジョンの株式40%を取得

■URL
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200201/02-0130/
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左より、ソニー出井会長・新会社田中社長・電通成田社長

 株式会社電通とソニー株式会社は30日、ソニー全額出資の広告子会社である株式会社インタービジョンの株式40%を4月1日付けで電通が取得することを発表した。両社は「ブロードバンド時代に相応しい新しいコミュニケーションビジネスを共同で展開する」としており、今回の電通によるインタービジョンへの資本参加はその一環となる。インタービジョンは、4月1日付けで社名を変更し、新会社として事業を開始する(社名は未定)。社長には、電通 スポーツマーケティング局長の田中郁也氏が就任する。

 インタービジョンは、1970年に設立された「東急エージェンシーインターナショナル」を前身とする広告会社。1997年にソニーグループに参画するとともに社名をインタービジョンに変更し、主にソニーグループ各社を対象とした広告事業を進めている。インターネット関連事業では、動画にCMを組み込んで配信する「PaSaTa」を2月1日から開始する予定だ。また、2000年5月にはWebコンサルティング企業の米Razorfishとともに合弁会社「株式会社インタービジョン・レーザーフィッシュ」を設立している。

 4月1日以降については、「ソニーグループが開発してきたコンテンツに、電通のマーケティング能力を組み合わせて、新規事業領域を開拓する」としてソニーグループ以外のクライアントに対するビジネスも積極的に展開する構えだ。今後の業務内容としては「インタラクティブ・マーケティング手法の開発」「ブロードバンド・ネットワーク上でのコンテンツビジネス」「ブロードバンドメディアでの技術開発・検証」などが挙げられている。

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(2002/1/30)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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