【業界動向】

国際オリンピック委員会、米Ask Jeevesの自然言語検索技術を採用

■URL
http://www.irconnect.com/askj/pages/news_releases.mhtml?d=23216
http://www.olympic.org/
http://www.saltlake2002.com/

 米Ask JeevesのJeeves Solutions部門は30日、自然言語でオンライン検索できるソリューション「JeevesOne」を、国際オリンピック委員会(IOC)が採用したと発表した。IOCはオリンピック公式サイトにJeevesOneを導入し、サイトを訪れたユーザーが自然言語で質問して情報を検索できるようにする。このオリンピック公式サイトは、ソルトレークシティで開催される2002年冬季オリンピックの公式サイトと連携する。

 JeevesOneを導入した「Ask IOC」では、オリンピック公式サイトの6,000ものWebページや文書などのファイルを用いて、ユーザーの質問を理解して有効な回答を提供できるようにする。例えば、英語で「ドリームチームに関する情報はどこで見つかる?」「2004年アテネオリンピックの情報はどこで入手できる?」などと質問すると、IOCのサイトにある情報から適切な答えを返すことができるというものだ。

 またJeevesOneは、ユーザーの質問を追跡・集約し、この情報に基づいて、サイトを訪問するユーザー動向を監視したり、抜けているコンテンツを見つけたり、頻繁に質問される事柄を追跡したり、全体的な傾向を知ることができる。

 IOCとの契約について、Jeeves SolutionsのClaudio Pinkus社長は「1カ月に推定400~500万人のユーザーがサイトを訪れるIOCと協力できてうれしい。来たる2002年冬季オリンピックでは、ユーザーフレンドリーなシステムを迅速に導入することがIOCにとって重要となる。我々は、数週間以内に英語とフランス語でJeevesOneを導入できた」とコメントした。

(2002/1/31)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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