【社会】

ネット関連詐欺やネットねずみ講が増加~警察庁がレポート発表

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http://www.npa.go.jp/

 警察庁生活安全局生活環境課が発表した「平成13年中における生活経済事犯の取締状況について」というレポートで、昨年1年のインターネット関連の生活経済事犯数が明らかになった。ネットオークション関連の詐欺に加え、今年は新たに“ネットねずみ講”が登場したという。

 レポートによると、平成13年の「コンピュータ・ネットワークを利用した生活経済事犯」は検挙数158事件、検挙人員は5法人256人(以下事件・人員はすべて検挙数)となり、平成12年と比べ41件(35%増)、102人(66.2%増)の大幅増加となった。

 最も多いのはネットオークションや携帯電話用の掲示板などを利用した詐欺事件で、53事件・65人に達している。詐欺事件全体は71事件で、詐欺事件の7割以上がインターネット関連となった。次いで海賊版ソフトや偽ブランド商品販売といった知的所有権侵害事犯が43事件・69人、他人のID・パスワードを悪用した不正アクセス事犯が35事件、51人となっている。

 なお今回、インターネットで勧誘活動を展開する“ネットねずみ講”が検挙事件として初めて登場し、5事件・38人が検挙されている。事件数としてはまだ少ないが、その特性から被害人員は2,557人と他の分野よりも多く(詐欺事件の被害人員は1,019人)、今後さらに増えることが予想される。

 なおこのレポートは“生活経済事犯”のみが対象で、脅迫や売春防止法違反などは含まれず、ネット犯罪全体を示す数字ではない。

(2002/1/31)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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