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米Kontiki、P2P技術を使ったメディア配信サービスの正式運用を開始

■URL
http://www.Kontiki.com/company/pressrelease020130_f.shtml

 デジタルメディア配信サービスの米Kontikiは30日、P2P技術を使った配信サービス「Kontiki Delivery Network」のバージョン1.0を発表し、同サービスの正式運用を開始した。

 同サービスは、同社独自の技術「Bandwidth Harvesting」により、他ユーザーのキャッシュからコンテンツを配信したり、帯域の消費パターンを平坦化することで、インターネットのボトルネックを解消するもの。これらの技術により、従来のコンテンツ配信ネットワークに比べて、1/3のコストで最大10倍の高速化を実現できるという。

 正式運用の開始により、運用試験に参加した米Loudcloudや米Palm、米TiVo、米VeriSignなどの顧客企業は、“リッチメディアネットワーク”によるサービスを本格的に開始した。リッチメディアネットワークとは、自社の顧客や従業員、投資家、提携会社などに、鮮明な動画通信や複雑なドキュメント配信、ソフトウェアのアップデートなどを提供するためのオンライン配信チャンネルだ。

 さらに、正式な運用開始に当たり、Sundance Film Festivalや米McAfee.com、米CNET、NBC Olympicsのプロモーション活動であるHotSnowなどが、Kontikiの企業顧客として新たに加わった。

 同社のMike Homer会長兼CEOは「ベータ試験が終了し、そのネットワーク技術が従来のコンテンツ配信ネットワークよりも10倍以上高速な性能を発揮するという我々の予測を証明した」とし、「この非常に高速な配信システムにより、TV品質のフルスクリーン動画をユーザーのPCに配信する。これにより、企業がこれまで不可能だった品質、性能、速度、スケーラビリティで、デジタルコンテンツをユーザーに配信することで、新たな収益を得られる方法を提供する」とアピールした。

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(2002/2/4)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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