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米GartnerのDataquestは4日、IT予算の縮小にも関わらず、世界のセキュリティソフトウェア市場は2002年には43億ドルと、前年の36億ドルに比べて18%拡大するとの調査報告を発表した。昨年9月11日の米国同時多発テロ事件によってセキュリティへの懸念がひき起こされ、企業が潜在的なサイバー攻撃に対して防御するために投資を増やすにつれ、市場が刺激されると予測している。
DataquestのアナリストであるColleen Graham氏は「企業は特に、ウィルス対策ソフトや不正侵入検知システム、ファイアウォールといった防御用のセキュリティ技術を検討している。さらに、バイオメトリックスなどの認証技術にも、大きな関心が寄せられているが、このような技術を大量に導入するには多大なコストがかかるため、これら製品の本格的な普及は2003年以降になる」とコメント。
2001年にセキュリティソフトウェアへの投資を牽引したのは、電気通信およびコミュニケーション業界。2002年には、政府機関や教育機関、情報技術、金融サービスなどが、セキュリティソフトウェアへの支出を増加する一方で、電気通信やコミュニケーション、サービス業界などは支出を減らすとみている。
(2002/2/5)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]