【サービス】

プロックス、不正コピーにも対応した著作権保護システムをASPで提供

■URL
http://www.proxjapan.com/

東山美樹
代表取締役社長

 プロックスジャパン株式会社は7日、音楽・映像コンテンツや機密文書などの著作権を保護しつつ、インターネット上で流通できるASPサービス「D-ADmission」を開始した。初期導入費用は15万円、月額利用料金は0円(20ライセンスまで)~。

 D-ADmissionでは、著作権者がWebブラウザーからコンテンツに著作権保護機能を付与し、有料ダウンロード配信や動画メール配信ができる。対応フォーマットは、wma、wmw、wav、asfなど。著作権者は、ライセンス発行のトリガーを「会員登録」「アンケート回答」「課金・決済」の三種類から選ぶことができ、ライセンスの発行期間、有効期間、再生可能回数などポリシーも自由に設定可能だ。また、JPEGやGIFといった画像、PDF、Microsoft Officeファイルの閲覧、保存、編集、印刷の不可を設定した保護もかけられるので、社内文書のやり取りにも利用できる。さらに、動的に生成される電子透かし情報によって、コンテンツが複製・転送された場合に、配布ルートなどのトラッキングもできる。

 最近話題になっているファイル交換サービスによるコンテンツの著作権侵害に対しては、「スーパーディストリビューション機能」で対抗する。これは、著作権者の許諾なく複製されたコンテンツにも、元データに付与された著作権情報が引き継がれ、第三者がコンテンツを閲覧・再生しようとするとライセンス発行が行なわれるというもの。それが、有料配信コンテンツだった場合は、決済画面に誘導される。東山美樹代表取締役社長は、「保護されたコンテンツの違法コピーは是非やって欲しい。そうすることで、『超物流』につながる」とコメントした。なお、デスクトップPCで決済したコンテンツを、同一ユーザーが所有するノートPCに複製するなど、私的使用目的の複製についてはライセンス再発行機能で対応できる。

スーパーディストリビューション機能

 なお、月額利用料金体系だが、ライセンス発行が20回を超えた場合には、超過分のライセンス発行手数料がチャージされる。東山社長によると、「料金設定は、個人クリエイターの利便性を考えたもので、多くのクリエイターは1ヶ月に20回程度のライセンス発行で対応できると思う。ただし、人気のあるクリエイターに対しては、3万円、5万円といった金額をあらかじめ頂いて多数の発行に対応できるプランも考えている」とのことだった。

(2002/2/7)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]


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