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■URL
http://www.google.com/programming-contest/
サーチエンジン大手の米Googleがプログラミングコンテストを開催することを発表した。コンテストの内容はサーチエンジンに関連するプログラミングで、優勝者には、賞金1万ドル(約130万円)とカリフォルニアのGoogle社への3日間の訪問、さらに保障はされないものの「コードがGoogleのサーチエンジンで採用されるかもしれない」という期待が用意される。
挑戦者には90万ページに及ぶ生のWebデータと、このデータを処理するためのプログラムのソースコードが提供される。課題は、このプログラムにコード付け加えて、何か「非常に興味深いこと」を成し遂げることである。Googleではその幾つかの例を挙げている。例えば、保存しておくデータの圧縮率を改善すること、言葉を検索しやすいデータ構造の発見、複数のページ間の類似を見分けたり共通構造を見分けることなどである。いずれも将来的にGoogleがサーチエンジンでも採用できるよう20億ページレベルのデータ量でも十分速く動作できなければならない。
与えられるデータやソースコードは57MBあり、Googleのサイトで提供される。ソースコードはC++で提供されるが、好みによってJavaでコードを記述してもよい。しかし、最終的にプログラムはLinux2.2か2.4上で、g++あるいはSunのJavaでコンパイルできなければならない。
また、挑戦者の国籍は問われないが、英語で自分のコードの説明を行ない、20億ページにもデータが拡大した場合でもそのプログラムが問題ない時間で動作することを説得できなければならない。審査員はGoogleの科学者たちが務める。参加条件として18歳以上であること、個人あるいは3人以下のチームであること、企業でないことが挙げられている。なお、参加者のコードに対する権利はGoogleが有する。
Googleはコンテストについて議論するためのニュースグループも設置した。参加希望者は2002年4月30日までにエントリーする必要があり、結果は5月31日に発表される。
(2002/2/7)
[Reported by taiga@scientist.com]