【事業展開】

インテックW&GとRSA、ネットワーク医療などで提携

■URL
http://www.webgen.co.jp/
http://www.rsasecurity.co.jp/

左からインテックW&Gの末岡社長、RSAの山野修社長
 インテック・ウェブ・アンド・ゲノム・インフォマティクス株式会社(以下インテックW&G)とRSAセキュリティ株式会社(以下RSA)は、ネットワーク医療やゲノム創薬分野におけるセキュリティ技術で業務提携を発表した。

 インテックW&GはECサイト構築などを主体としたウェブ事業と、遺伝子研究支援システムを中心としたバイオ・インフォマティクス事業の2つを柱とする企業。同社の末岡宗広代表取締役社長は、「医療分野ではカルテの電子化などは一部で進んでいるが、現状まだ院内ネットでの利用のみや専用線上での利用がほとんどで、セキュリティもパスワード認証程度だ。今後電子カルテの普及を考えた場合、インターネットを利用することはコストダウンから考えても不可欠だが、その場合、患者のプライバシー保護や機密性の徹底からも、高度なセキュリティ対策が欠かせない」と発言。インテックW&Gが得意とする医療・製薬分野にRSAのユーザー認証製品やPKI(公開鍵暗号基盤)製品を取り入れ、医療機関や製薬会社・ゲノム研究機関などに対して高度なセキュリティを付加したサービスやシステムを開発・提案していくものとなる。

 具体的には、遺伝子情報データベースやネットワーク医療システムにおける臨床データベース、患者管理システムなどにおいて、RSAの技術を用いてアクセスコントロールやデータ保護を行なう形を想定している。例えば病院の医療スタッフの権限ごとにアクセス制御を行ない、スマートカード型の認証鍵をPCのスロットに差している間だけアクセスできる…といった使い方が考えられるという。

 インテックW&Gでは国内の製薬会社・医療機関への展開を図り、またRSAでも、すでに海外で顧客となっている製薬会社(米国の大手医薬品会社の9割以上が、何らかの形でRSAの技術を利用しているという)の日本法人などに向けてアプローチを行なう予定で、初年度で1億円規模の売上げを目指す。

(2002/2/7)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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