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■URL
http://java.sun.com/j2se/1.4/
米Sun Microsystemsは6日、標準版のJava「Java 2 Platform, Standard Edition」(J2SE)のバージョン1.4 Release Candidate(RC)版をリリースしたと発表した。Windows版やLinux版、Solaris版が用意されている。
J2SE 1.4は、企業向けのスケーラビリティとパフォーマンスが大幅に強化されている。新版は下位版との完全な互換性を確保しているため、開発者は既存のアプリケーションをJ2SEの最新版に移行することで、即座にこの利点を受けられるようになる。
Sunが社内で「SPECjbb2000」を使ったベンチマーク試験を行なったところ、サーバーサイドのJavaの性能が、バージョン1.4では1.3.1に比べて58%以上も向上したという。クライアントアプリケーションでも、GUIコンポーネント「Swing」ベースのアプレットやアプリケーションのGUI応答で平均40%の性能向上が見られた。
また新版では、「SSL」「LDAP」「CORBA」といった業界標準への対応を強化し、さまざまなプラットフォームやシステム、環境にわたって動作性を確保した。さらに、XMLや最新の認証技術、セキュリティサービスへの対応機能を搭載し、相互運用可能なWebアプリケーションやサービスへの基盤を提供する。J2SE 1.4と「Java Web Services Developer Pack」(現在は早期アクセス版)を組み合わせることで、開発者がWebサービスの開発や試験、導入を行なえるようになる。
バージョン1.4は、オープンな開発コミュニティ「Java Community Process」(JCP)を通じて開発された初のバージョン。その開発には39もの企業や業界リーダーが参加した。
(2002/2/7)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]