【サービス】

ユニークアイディ、「関心空間」事業を強化~企業向けASPなどを展開

■URL
http://www.kanshin.com/
http://www.unique-id.co.jp/

ユニークアイディの前田氏
 株式会社ユニークアイディは、コミュニティサイト「関心空間」のエンジンを用いて、ASPサービス「関心空間 group」など3サービスを新たに開始すると発表した。

 「関心空間」は、ユーザーが自分の興味のある物事をキーワードとして登録し、それに関連のある他のキーワードをつなげて(リンク)いったり、感想を書き込んだりできる情報コミュニティサービスだ。ユニークアイディの代表取締役・前田邦宏氏は「自分の興味(キーワード)を他人の興味にくっつけることで自己表現ができたり、また他人が自分のキーワードに付けたリンクから、新たな事柄を知ることができる。情報や興味を並べ方で見せられる点があり、ある意味でDJに近いのでは」と説明している。通常の掲示板やメーリングリストは、時系列で投稿や発言が蓄積されるため、リアルタイムに参加していないと情報を見つけることが難しかったり、楽しみにくいといった面があるが、「関心空間」の場合、キーワードをつなげてできる“空間”を楽しむため、ユーザー個々のペースで参加しやすい面もあるという。

 「関心空間」は2001年11月にβ版を開始し、2月5日現在でユーザー1,500人、キーワード数1万4,000件を超える規模に成長している。今回、β版で機能検証がある程度完了したとして、新たに「関心空間」のエンジンを用いた商用サービスを展開し、事業拡大を図るものとなる。

関心空間 groupのサイト
 今回発表したのは、小規模グループ向けの「関心空間 group」、ASPサービス「関心空間 pro」、大規模サイト用にニーズに合わせた構築が可能な「関心空間 Solution Package」(以下「関心空間SP」)。まず「関心空間 group」は、特定のメンバー専用の関心空間を設置し、コミュニケーションや情報共有用に使うことができる。趣味のサークルやECショップで掲示板の代わりに使うことを想定し、最大50名、5,000キーワードに対応し、価格は月額2,500円(税別・以下同)となる。「関心空間 pro」は、企業向けに希望に合わせたデザインで専用の関心空間を提供するもので、価格は月額5万円~。「関心空間SP」は、大規模なユーザー数が見込まれる場合やカスタマイズを希望する企業向けに、独自システム構築を主体として提供するもので、価格はサービス規模に応じて異なる予定だ。この「関心空間SP」の例としては、ミュージシャン・佐野元春の公式サイト「Moto's Web Server」内で、2001年12月から運営中の「カフェ・ボヘミア」がある。ここでは「元春関連」「エコロジー」などカスタマイズされたカテゴリーを用いて、活発な発言が行なわれている。通常の関心空間より書き込みの文章量が多く、“オフ会”的な要素が強い面が表れているそうだ。

 ユニークアイディでは関心空間の仕組みを生かしたマーケティングなども視野に入れていく方向で、2002年秋までに関心空間関連事業で約8,000万円の売上げを目標にしている。なおβ版で提供していた「関心空間」は、引き続き「関心空間 FREE」として提供を続ける方向だ。

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(2002/2/7)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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