【新製品】

企業ポータルの米Plumtree Softwareが日本市場参入

■URL
http://www.plumtree.com/jp/

左から米PlumtreeのJohn Kunze代表兼CEO、同Jim Flatley副社長、実吉代表
 企業ポータルを専門とする米Plumtree Softwareは、日本市場への本格参入と、企業ポータル構築用パッケージ製品「Plumtree Corporate Portal 4.5」の販売開始を発表した。

 同社は1997年に設立された企業ポータルの専門ベンダーで、欧米を中心に300社以上の顧客企業をもつ。顧客にはFord Motor CompanyやEli Lilly、Starbucks、Procter&Gambleなどの大企業があげられる。

 主力製品の「Plumtree Corporate Portal」は、企業内に散在しているデータやドキュメント、アプリケーションを整理し、Webブラウザー経由で利用できる企業ポータルにまとめるもので、導入期間が短くて済む、ポータルの動作が速い、ポータル運営管理が容易といったメリットがある。機能的には、企業内のドキュメントや外部データベースを検索・管理できる「ドキュメントディレクトリ」、会社の業績・ニュースを各部に配信したり、プロジェクトの情報共有を行なったりする「コミュニティ/コラボレーション」、社員一人一人のWebデスクトップとなる「マイページ」などがある。またSAPやSiebelなどの他社アプリケーションへのWebブラウザーからのアクセスや、Microsotf Exchange、Lotus Notesといったグループウェアとの連携、データベースと連携して「ガジェット」と呼ばれる動的なコンテンツの作成などが可能となっている。日本法人であるプラムツリー・ソフトウェアジャパン代表取締役の実吉弓夫氏は、「単一ベンダーの仕様に対応するのではなく、拡張性に優れているのが利点で、Javaはもちろん、Windows NT系の製品にも対応可能だ。Webを多様に使っている顧客のところに、どうやって効率的にまとめていくかを提案できるのが強み」と述べている。

 日本市場向けには「Plumtree Corporate Portal 4.5」の日本語化をすでに終えており、伊藤忠テクノサイエンス、コンパックコンピュータ、東芝情報システム、日経メディアマーケティング、マイクロソフトといったパートナー企業と協力しての展開を図る。価格はオープンプライスだが、目安としては従業員1,000人規模で3,000~5,000万円前後を予定している。すでにジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社などへの採用が決定しており、大手企業を中心とした展開で、初年度で約数十社への販売を目標としている。

(2002/2/25)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp