|
■URL
http://www.jp.sonystyle.com/
ソニー株式会社の社長兼COOである安藤国威氏 |
ネットワークバイオ |
ソニースタイルドットコム・ジャパン株式会社は26日、ネットワークサービスの利用を前提としたPC「ネットワークバイオ」を発表した。これは、専用PC「ネットワークバイオ(バイオJX PCV-JX10GN)」とネットワークバイオ向けブロードバンドサービス「Hotnetwork」を組み合わせたもので、27日より同社のサイトで販売を開始する。利用するには、PC本体料金のほか、ネットワークサービス利用料金がかかる。
Hotnetworkに対応した「ネットワークバイオ」は、OSがWindows XP Home Edition、主な仕様はCPU Celeron 1.2GHz、メモリー 128MB、HDD 80GBとなっているほか、メモリーカードスロットやPCカードスロット、コンボドライブを搭載する。価格は10万4,000円でディスプレイは別売となる。なお、ネットワークバイオの購入時には、Hotnetworkの契約が必要で、PC単体での購入はできない。
Hotnetworkで提供されるサービスは、ダウンロードによるソフトウェアの販売、ソフトウェアの自動アップデート、ネットワークバイオの遠隔操作をする「LinkGarage」の3つだ。ダウンロードによるソフトウェアの販売サービスでは既にシマンテックやジャストシステムなどのソフトハウス(全11社)が提供を予定しており、順次拡大する予定だ。また、将来的にはソフトウェアの利用期間や回数による課金、コンポーネントごとの購入などに対応する予定だという。アップデートサービスは、上記のサービスで購入したソフトウェアを中心にバージョンのチェックを行ない、自動的にアップデートをするサービスだ。
「LinkGarage」は自宅などに置いているネットワークバイオを常時接続回線に接続して、携帯電話などから遠隔操作するサービスだ。サービス開始当初は携帯電話や外出先のパソコンを使って、ネットワークバイオに蓄積したメールを読んだり、メールの転送や着信通通知などができる環境を提供する。ネットワークバイオ側の常時接続回線の条件としては、グローバルアドレスが振られている必要があるが、ソニースタイルがサーバーを用意するため固定アドレスの契約は必要ない。
利用料金は、初期費用500円、月額料金300円、別途ソフトウェア代金が必要となる。利用できるISPに制限はないが、ソニースタイルではHotnetworkを開始するにあたりイー・アクセスやDIONなど各回線業者やISP(全9社)ともパートナー関係を結んでいる。これらの業者の回線を使っている場合は、詳細な設定マニュアルなどのサポートが提供される。また今後は、ネットワークバイオ以外の機器にもHotnetworkを提供することも明らかにしている。
26日に開催された発表会ではソニー株式会社の社長兼COOである安藤国威氏が挨拶に立った。Hotnetworkはバイオ開発当初からの構想で、ブロードバンドと常時接続が整ってきた今、やっと実現したサービスだという。さらに、同社が押し進める「ユビキタスバリューネットワーク」の1つの答えであるとして、今後もグループ企業のSo-netなどと連携して進めていくとアピールした。
(2002/2/26)
[Reported by adachi@impress.co.jp]