【団体】

音声とキーボードで同時にWebアプリケーションを利用するための標準仕様を研究

VoiceXML Forum、W3Cの「Multimodal Activity」を支持

■URL
http://www.voicexml.org/
http://www.w3.org/2002/mmi/

 VoiceXMLの開発や普及促進を目指す業界団体「VoiceXML Forum」は25日、Web技術の標準化団体「W3C(World Wide Web Consortium)」が14日に設置したワーキンググループ「Multimodal Activity」を支持すると発表した。同グループでは、音声やキーボード、携帯電話などから、Webベースのアプリケーションやサービスを利用するための標準仕様やソフトウェアについて研究を行なう。

 このようなMultimodal(=多モード)対応アプリケーションは、企業や開発者、ユーザーに利益をもたらすものとして、今後数年間に重要性が高まると見られている。現在、Webアプリケーションは1度に1つのチャンネルからしか利用できず、例えば、携帯電話上で音声とキーボードを同時に利用することはできない。新技術では、デスクトップコンピューターや携帯情報端末、車載機器、携帯電話などさまざまな端末から複数のモードでアクセスして通信できるようになる。これらの実現には、さまざまなプラトフォームの端末が相互に連携できるようなアプリケーションを開発するための、オープンな標準ベースの手段が必要となる。

 VoiceXML ForumのBill Dykas会長は「Multimodal対応アプリケーションは、音声技術が発展するための次のステップだ。ユーザーがどこからでも簡単にアクセスできるようになり、どのような状況でも最適な入出力手段を使えるようになる」とコメントしている。

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(2002/2/26)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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