【業界動向】

EFF、ユーザーのオンライン権利保護に向けた情報提供サイトを開設

■URL
http://www.chillingeffects.org/
http://www.eff.org/Censorship/SLAPP/Cease-and-desist_abuse/20020225_chillingeffects_pr.html

 米国のオンライン市民団体「Electronic Frontier Foundation(EFF)」は25日、ロースクール4校と共同で、一般ユーザーがオンライン活動を制限するよう命じられた場合、法的権利を守るための情報を提供するプロジェクト「Chilling Effects」、およびWebサイト「ChillingEffects.org」を立ち上げたと発表した。

 同プロジェクトに協力するのは、ハーバード大学、スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレイ校およびサンフランシスコ大学のロースクール。このプロジェクトでは現在、著作権や商標、ドメイン名、匿名発言、中傷、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)などの問題に関する基本的な法律情報を提供している。

 このプロジェクトでは、一般ユーザーが表現の自由を侵害するような法的な脅しを受けた場合、それを「ChillingEffects.org」のオンライン情報センターに送ると、ロースクールの学生がそれを調べて、関連する法律の説明へのリンクと共に、注釈をつけてくれる。

 例えば、ユーザーがWebサイトに掲載している「StarTrek」の粗筋を削除するようにという警告を受け取った場合、プロジェクトの参加メンバーが基礎的な著作権保護や粗筋の取り扱いに関する規則、公正な使用原則などの情報へのリンクを「ChillingEffects.org」に掲載する。

 EFFの法務担当のCindy Cohn氏は「当団体には、警告文を受け取ったユーザーから、支援や情報を求める数百件もの要望が寄せられている。このプロジェクトは、必要な情報にアクセスできるようにするとともに、このような警告文を送りつけた人を追跡してその傾向を調査できるようにするものだ」とコメントしている。

(2002/2/27)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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