【規格】

Web3D Consortium、Web用3次元グラフィックス規格「X3D」のドラフト版を公開

■URL
http://www.web3d.org/fs_specifications.htm
http://www.web3d.org/news/pressreleases/pr022402.htm

 Web3D Consortiumは26日、Web用の3次元グラフィックス規格「VRML」の後継となる「X3D」のドラフト版を公開したと発表した。同団体は、商品向け実装と無料版の評価に向けた基準を作成し、今夏にも国際標準化機構(ISO)に提出する予定だ。

 X3Dは、小型、軽量のWebクライアントに対応する3次元グラフィックスの作成や配信、放送機器・組み込み機器への3次元グラフィックスの統合を可能にする技術。X3Dはコンポーネント化アーキテクチャーを採用し、軽量クライアントのプレイヤーにアドオンやプロファイルを追加することで利用できる。

 これらのプロファイルとしては、オーサリングシステムや出版システムでX3Dコンテンツを交換するための「Interchange Profile」、軽量の双方向アニメーションを配信するための「Interactive Profile」、アドオンやアプリケーションを開発するための「Extensibility Profile」、VRML97コンテンツとの相互運用を確保する「VRML97 Profile」が用意されている。

 Web3D Consortiumは併せて、標準化団体「Motion Picture Experts Group(MPEG)」が「MPEG-4」における双方向3次元グラフィックスの基盤として、「Interactive Profile」を承認したことを明らかにした。Interactive ProfileはX3Dの小型サブセットで、MPEG-4システムにおいて双方向3次元機能を実現する。プロセッサ能力に限りがある端末向けの規格で、低消費電力コンピューターやセットトップボックス、携帯電話、PDA、家庭用ゲーム機などでの利用を想定している。

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(2002/2/27)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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