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■URL
http://www.macromedia.com/software/flash/
http://www.macromedia.com/macromedia/proom/pr/2002/flash_mx.html
米Macromediaは4日、Flashコンテンツの開発環境「Macromedia
Flash MX」を発表した。この開発環境は3月15日に同社のオンライン販売サイト「Macromedia Online Store」から価格499ドル（アップグレードは199ドル）でダウンロード販売される。製品は、英語版のほか、日本語版も同時に発売される。Flash
MXでは、Flashデザイナーがこれまでのノウハウを生かしながらも、ビデオやアプリケーションコンポーネントなどの新機能を利用できるようになっている。
これまで Flashコンテンツにビデオ動画を組み合わせる場合には、外部のプレイヤーを利用する必要があったためにインターフェイスに一貫性がなくなる問題があった。今回のFlash MXでは、Flashコンテンツの外観を損なうことなく動画をコンテンツの一部として自由に表示できるようになった。さらにスクロールバー、リストボックスなどの標準的なインターフェイスをコンポーネントとして用意したことで容易にGUI環境を構築できる。さらにECMAScript、HTML、MP3、UNICODE、XMLなどの業界標準規格もサポートしている。
しかし、このMacromedia Flash MXはPC向けコンテンツのデザイナーだけに影響を与える製品ではない。Macromediaでは、今回の発表に際してターゲットとなる環境を「携帯電話、PDA、双方向テレビ、家庭用ゲーム機、インターネットアプライアンス、Webパッド、ホテルエンターテイメントシステム」としている。実際に開発環境の中にはNokiaの携帯電話やPocketPC向けのテンプレートがすでに用意されており、開発者がPCだけでなくこうした機器に対してもすぐに同じコンテンツを流用、開発できるようにしている。
なお、今回の発表に際して多くのメーカーが賛同のコメントを寄せている。例えば家庭用のデジタルエンターテイメントシステムを開発しているMoxi Digital社は「Macromedia Flashプレイヤーを我々のプラットフォームに統合することにより、リッチコンテンツやアプリケーションの開発を加速できるだけでなく、我々のパートナーが簡単にユニークでカスタマイズされたインターフェイスを加入者に対して提供できるようになる」と述べ、Flash MXの能力を称賛している。そのほか、PS2にFlashを統合することを表明しているSony Computer Entertainment、携帯電話向けOSのSymbian、PDAのCasioなどを含む11社がコメントを寄せた。これはFlashをPCを超えてデジタル家電向けのGUI環境にしようとするMacromediaの意欲を示しているといえるだろう。
(2002/3/5)
[Reported by taiga@scientist.com]