ZixMail for Outlookの送信画面。ZマークをクリックするとZixMailの認証ウィンドウが立ち上がる
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「ZixMail」は、公開鍵の管理をデータセンターが行ない、送受信時にソフトウェアが自動的に公開鍵・複合用鍵の取得を行なうことで、ユーザーが簡単に暗号化した電子メールを送受信できる点が特徴だ。ZixMailを利用している相手はもちろん、利用していない相手にも、専用URLを用いたWebメールの形式で暗号化メールの送信が可能となっている。また受信者がメールを読んだ際に、送信者側に自動的に受領証が送られる機能もあり、メールの送受信を証明したい場合などに有効だという。米国では1999年より展開中の製品で、すでに7-Elevenや大手法律事務所・会計事務所など100社以上の企業が導入しているほか、米Yahoo!のWebメールのオプションとしても採用されている。
「ZixMail」シリーズは、Microsoft Outlookのプラグインとしてインストールして利用する「ZixMail for Outlook」(1クライアントで5,900円/年)と、企業内のサーバーにインストールし、メールクライアントやOSを問わずに暗号化メールが利用できるゲートウェイ製品「ZixVPM」(100クライアントで170万円~)がある。また企業向けに暗号化メールの同報配信が可能な「ZixBlast」も2002年7月以降に投入する予定で、金融機関などが圧着葉書(シール状の紙を剥がして中身を読む葉書)の代わりに用いることで、コストダウンが図れる製品と位置付けている。
アルファ・オメガソフトでは、「ZixMail」シリーズをまずは民間企業へ、追って政府など公共機関への展開を図り、初年度3万ライセンス、次年度で20万ライセンスの販売を目標としている。
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(2002/3/5)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]