【業界動向】

「デジタルリテラシーは読み書きと同じほど重要」
特別会議「21st Century Literacy Summit」がベルリンで開催

■URL
http://www.21stcenturyliteracy.org/
http://www.21stcenturyliteracy.org/press/press2.htm

 Bertelsmann FoundationとAOL Time Warner Foundationの主催によりベルリンで開催された特別会議「21st Century Literacy Summit」に、35カ国から300人もの政策決定者、財界人、メディア関係者、学者が集った。ここでは、21世紀を生きるのに必要なデジタルリテラシーをどのように世界的に広めていけばよいのかが議論され、それに基づく白書「21st Century Literacy in A Convergent Media World」が発表された。

 この白書では、「教育」「職場」「社会参画」の3つの分野で、企業や政府、教育者、非営利団体が共に働き、情報化社会で人々が成功できるように新しいポリシーを設定する必要が述べられている。

 その中でデジタルリテラシーは“読み書きそろばん”と同じほど基本的な技術であると明記されただけでなく、デジタルリテラシーがコンピュータを操作する方法を知ってるということだけでなく、情報を発見し、その価値を評価し、整理して生産的な活動に情報を使える技術であることが指摘された。こうした能力は教育、職場そして社会に参画するのにきわめて重要な位置を占めるようになってきている。

 さらに、テクノロジーの発展の速さやグローバリゼーションの浸透に伴って、人々は絶えず自分の知識やスキルを向上しなければならなくなっている。Bertelsmann Foundation理事会の副理事長Gerd Schulte-Hillen氏は「誰も学校やキャリアトレーニングの中で身に付けたスキルが明日も使える十分なものであると考えてはならない。生涯にわたって学習し続けることが新しい教育スタンダードにならなければならない」とコメントした。

 この白書は、今回の会議用に現在特別に設けられたサイトからダウンロードできる。

(2002/3/8)

[Reported by taiga@scientist.com]


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