【業界動向】

OASISがバイオメトリクス用XML規格の技術委員会を設置
~オンライン認証などに利用

■URL
http://www.oasis-open.org/news/oasis_news_03_07_02.shtml

 XML関連の標準化団体OASISは7日、バイオメトリクス用のXML規格を策定する技術委員会「XML Common Biometric Format (XCBF) Technical Committee」の設置を発表した。

XCBFは、DNAや指紋、瞳の虹彩、手の形状といった人体の特徴に基づいて個人を認証する情報を記述するための規格となる。電子文書へのアクセス許可や電子商取引における認証などのアプリケーションや、オープンなネットワークでの利用を見込んでいる。

 XCBF技術委員会では、「Common Biometric Exchange File Format」(CBEFF)用のXMLエンコーディングセットを定義する。CBEFFは、バイオメトリクス技術に対応するために必要なデータ要素を標準形式で記述するための規格。共通のデータ定義により、バイオメトリクスデータを厳密に検証し交換することが可能となる。CBEFFは現在、米国規格協会(ANSI)がドラフト版を策定し、米国標準技術研究所(NIST)が維持、管理を行なっている。

 XCBF技術委員会のPhillip H. Griffin委員長は「バイオメトリクスは『あなたが何を知っているか』という認証方式を『あなたが何者であるか』に置き換えるものだ」と説明。さらに「従来のバイオメトリクスの標準規格はバイナリエンコーディング方式を用いているが、これはXMLシステムやアプリケーションで利用する場合にかなりの制限となる。XCBFは、XMLを用いるバイオメトリクス機能に標準的な手法を提供するものだ」とコメントした。

(2002/3/8)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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