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米Sony Computer Entertainment America (SCEA)は7日、家庭用ゲーム機「PlayStation2(PS2)」の北米におけるネットワーク戦略を発表した。同社は8月にPS2用のネットワークアダプターを発売し、オンラインサービスを開始する。これは、PS2を家庭におけるブロードバンド用プラットフォームにするという構想を推進するための第一歩となる。
ネットワークアダプターには、ブロードバンド接続用の10/100Base-T Ethernetポートと、ダイヤルアップ接続用の「V.90」アナログモデムが搭載され、予定小売り価格は39.99ドル。これを購入してISPに加入すれば、PS2でインターネットに接続し、オンラインゲームなどを利用できるようになる。
ネットワークアダプターには、スタートアップマニュアルや製品説明書、大手ISPへの加入申請書、オンラインゲームのデモなどを含むCD-ROMをバンドルする。これらのISPとしては、米EarthlinkやAT&T WorldNet、SBC-Prodigy、Sympaticoなどが用意される予定だが、ネットワークアダプターではその他のISPへも接続可能だ。
また、SCEAはネットワークアダプターの発売に合わせて、サードパーティと協力してさまざまなネットワーク対応ゲームを投入する計画。現在、出版社やコンテンツ提供会社、技術会社との交渉を行なっており、8月にリリース予定のゲームタイトルを来月にも明らかにするとしている。
SCEAのKaz Hirai社長兼COOは「現在立ち上がりつつあるオンラインゲームとブロードバンドベースのサービスは、まだ一体化した体験を提供していない。この空間に参入する企業が成功するためには、さまざまな業界の強力なパートナーが必要だ。コンテンツ提供会社か技術会社かに関わらず、当社のパートナー企業を支援することによって、ユーザーフレンドリーで楽しいオンラインゲームを提供可能になる」とコメントした。
競合するMicrosoftも、家庭用ゲーム機「Xbox」を使ったオンラインサービスを今夏にも開始する計画を明らかにしているが、SCEAはオンラインサービスの開始時期をこれに合わせたことになる。なお、日本国内においては2月、「PlayStation BB」構想を発表し、ブロードバンドサービスを4月にも開始することを明らかにしている。
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(2002/3/8)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]