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【電子商取引】

Visa、カード決済時のパスワード認証機能を日本でも提供へ

■URL
http://www.visa-asia.com/visa_apac/verified/index.shtml

 Visa Internationalは、オンライン決済におけるクレジットカードのパスワード認証サービス「ベリファイド・バイ・ビザ」をアジア大平洋地域において開始した。まずはオーストラリアでサービスが開始されており、今年中には日本のカード会社でも採用される見込みだ。

 Visaカードの利用者があらかじめ、インターネット決済用のパスワードをカード会社に登録することで利用できる。インターネットにおけるカード決済では通常、カード番号と有効期限を入力するようになっているが、ベリファイド・バイ・ビザではさらにパスワードが必要になるため、カード番号の不正利用を防止できる。

 すでに北米では昨年12月から提供されており、Bank of AmericaやFirst USAをはじめとするカード会社9社が採用。buy.com、CDNOW、COMPUSAなど24社の加盟オンラインショップがすでに対応しているほか、Walmart.comなど8社も近日中に導入予定だという。加盟店は、「マーチャントプラグイン」と呼ばれるソフトウェア(料金100~200米ドル)をインストールすることで対応できる。導入にはシステムインテグレーション料金が必要になるが、他の技術と比べて導入コストはたいへん安価だとしている。

 アジア大平洋地域で最初の提供カード会社となったのは、オーストラリアにあるAustralia and New Zealand Banking Group(ANZ)。6日、同銀行のカード会員に対して商用サービスが開始された。オーストラリア、ニュージーランド、韓国、シンガポール、インドの20社の加盟店が対応する。日本のカード会社の採用については、今年中に発表される予定だという。

 Visaが実施した消費者の意識調査によると、60%以上の回答者がベリファイド・バイ・ビザを利用する可能性が高いとしている。同社では、ベリファイド・バイ・ビザにより、アジア大平洋地域のインターネット決済取扱高について前年比50~60%の増加を見込んでいる。

オンラインショッピングでの決済時、カード番号を入力し購入ボタンを押す(左)。その番号がベリファイド・バイ・ビザのパスワードが登録されているカードであれば、入力フォームが出現(中)。ここに登録済みのパスワードを入力すれば本人認証と決済手続が完了する(右)

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(2002/3/8)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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