「tabini」のロゴマーク |
株式会社タビニは、オンライントラベルサービス「tabini」を3月26日より開始すると発表した。「tabini」は、オンライン上で、旅行商品の予約・購入・決済・配送までを一貫して提供するサービスを提供する。
タビニは、2001年6月に日本航空、全日空、Northwest航空など主要航空会社17社と米Travelocity社の共同出資によって設立された、オンライン専門の旅行会社だ。航空券に限らず、ホテルやレンタカーの予約業務なども行なう。3月26日よりサービスの提供を開始し、5年後には会員数60万人、売上高600億円を目指す。
タビニの予約システムは、オンライントラベルサイトの大手Travelocity社のものを基本として、日本の風土、習慣等に合わせたものとなっているという。タビニのWEB企画マネージャー内藤 勉氏によると「6年間のノウハウがあるTravelocity社のシステムを改良し、ボタンの設置位置までこだわって設計した」という。
当初提供するサービスの内容としては、検索から予約・購入までその場で実行可能な「ワンストップ・サービス」が基本だという。
特徴としては、旅行代理店などが利用している業務用システム「CRS」を、オンラインサービスに導入していることだ。これによって、個人でも、旅行会社が店頭で提供する情報と同じものを「24時間リアルタイム」で得ることができる。また、検索する際に、従来の「日程重視検索」だけではなく「金額重視検索」も取り入れることにより、より利用者の視点に立ったサービスの提供が可能だという。
株式会社タビニ 椎名 俊造社長 |
また、自分の設定した価格より、下回った航空券が現われた時にメールで知らせるサービス「フェアウォッチャー」や、特定の予算で何処にいけるかを表示する「ドリームマップ」などのサービスを提供する。決済方法は、当初クレジットカードのみとなっており、今後銀行振込などを追加していく。決済後の航空券は、宅配便等で郵送される。
「tabini」の想定する対象者は、今後マーケット拡大が予測される「個人手配旅行者(FIT)」だ。タビニの荒木 広企画総務部長によると「FITは、インターネットによる情報の収集力や、速度を非常に評価している。彼らのニーズに応える為、タビニが取り扱う航空券は、基本的に『PEX運賃(正規割引航空券)』となっているが、直近のうちに『格安航空券』の扱いも開始する予定だ」とのこと。
タビニの椎名 俊造社長は「仕入れの部分などから決済まで、ビジネスの全てをオンライン上で完結させ、効率化を計ることを目指す。主要株主が航空会社となっているが、あくまでもタビニはオンライン旅行会社として、ポータルサイトなどとの提携を視野に入れて、将来的には個人旅行手配のリーディングブランドを目指す」と語った。
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(2002/3/13)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]