【サービス/回線】

NTT東西、電話回線線路情報をユーザーに公開、費用はDSL事業者から徴収

■URL
http://www.ntt-east.co.jp/line-info/ (NTT東・電話回線の線路情報)
http://www.ntt-west.co.jp/open/senro/senro_user_index.html (NTT西・線路情報開示システム)
 ※いずれも15日8時から開始予定

 NTT東日本およびNTT西日本(以下NTT東西)は、電話回線の線路情報をユーザーがホームページから検索できるサービスを、3月15日より開始する。

 ADSLをはじめとしたDSLサービスでは、NTT収容局からユーザー宅までの電話回線の距離、すなわち「線路距離長」によって回線速度が大きく変わってくる。そのため、線路情報をDSLサービスの導入前に知りたいとのニーズが高まりつつある。NTT東西ではこれまで線路情報のユーザーへの公開は基本的に行なわず、相互接続協定を結んでいるDSL事業者から照会があった場合に有料で公開する形式をとっていたが、今回ユーザーへの利便性向上とDSLサービスの普及促進を図るため、新たにユーザーが自分で検索できるサービスを開始するものだ。

 サービスはNTT東西いずれかの専用Webページへアクセスして利用する。市外局番・電話番号を入力して検索する形式で、線路距離長(メートル)と、ユーザー宅からNTT収容ビルまでの間でのDSL信号の劣化度合いを示す「伝送損失値」(dB)が表示される。運用時間は月~土曜日の8~24時までで、利用は無料だ。

 なおNTT東西では、この線路情報の提供で発生する費用について、NTT東西と相互接続協定を締結しているDSL事業者に負担してもらうとして新たな接続料金を設定。14日に総務大臣に対して接続約款変更の認可申請を行なっている。これまでは事業者からの照会では1件につき108円の料金が発生していたが、これを改め、月額の接続料金1,119万5,000円をDSL事業者の利用比率によって比例配分して請求する方式をとる。利用比率は2月末時点でNTT東西が約4割、他は他事業者となり、月ごとの利用比率の増減によって料金負担比率も変わるとしている。

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(2002/3/14)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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