■URL
http://www.alc.co.jp/gcom/
会場の様子
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会場内はeラーニング教材やハードを紹介する「eラーニングワールド」、語学スクールや教材の「ことばまなびワールド」、留学や海外就職に関する「国際派応援団」、児童向け英語関連の「地球っ子まなびフェア」という形でゾーン分けされている。今回はイベントテーマを「ブロードバンド時代開幕 学習スタイルが変わる!!」としているが、eラーニング関連の展示やデモは全体の三分の一ほどで、あとはCD-ROMやDVD、また専用機器を使った教材や英会話スクール、海外の学校の留学相談などが主体となっていた。体験や相談を主体としたイベントということでは、PC関連イベント「ぱそまる」の語学教育版と捉えると想像しやすいだろう。ここではeラーニング関連の展示をいくつかご紹介する。
会場内の「eラーニングワールド」には14社(一部団体)が出展中で、その1つのスペースアルクでは、「eマラソンTOEICテスト 730点コース」のデモを展開していた。ブロードバンドに対応したTOEIC対策のeラーニングコースとして注目されているもので、ユーザーの学習状況から苦手分野を判断し、ユーザーごとにカスタマイズしたオンライン教材を提供するものだ。デモではTOEICのテスト同様、時間制限付きで回答を進めたり、チューターからの質問回答、不明点をその場で調べられるオンライン辞書や文法レファレンスといった機能を披露していた。またNTTドコモのPHS「Picwalk」と音楽配信サービス「M-stage music」を利用するモバイル英語学習教材「ヒアリングマラソン on M-Stage」「モバイル英語マガジン」は、100円で購入できる手軽なオンライン英会話学習法として、来場者の目を引いていた。
モバイル関連では、カシオがPDA「ラジェンダ」をベースに英語学習機能を付加したモバイル電子学習機「English Challenger TE-700」を展示。付属のCFカードにTOEIC学習ソフトと英和・和英辞典を収録して販売するもので、CSの通販チャンネルなどを中心とした展開を図るという。
またアイエスエイによる「ISAグローバルイングリッシュ・キッズ」も注目を集めていた。キャラクターとゲームや歌などで遊びながら楽しく英語を学ぼうというプログラムで、64Kbps前後の回線スピードで問題なく学習できるという。対象年齢は5~12歳だが、中学・高校で導入している学校もあるそうだ。また小学館プロダクションでは、5月から開始予定のインターネット英会話スクール「NETSP@L」(ネッツパル)を紹介。Webカメラとマイクを用いて、オンラインで外国人講師とマンツーマンの授業ができる。小学生向けのKIDSコースに加え、4月からの小学校での英語授業導入に合わせ、小学校教諭のためのESTコースも設けて、小学校の授業現場ですぐに活用できる表現などが学べるという。
この4月からは「総合的な学習の時間」も本格開始されるが、NECではこの授業に役立つ総合学習支援ソフト「スーパーYUKI21i」「マルチメディア・ツールボックス」を展示していた。これらは文章や画像、音声、アニメーションなど、さまざまな要素を組み合わせた作品作りを支援するソフトで、出来上がった作品はHTMLに書き出してWebで公開することもできる。また“Web型マルチメディア教育データベース”の「学びの扉」は、教材使用が可能な画像や音声などを収録した素材集と、教師がWORDやHTMLで作成した書類を蓄積、必要に応じて公開できるデータベースの機能を持ち、これも「総合的な学習の時間」などでの活用を期待しているという。
「G-COM World 2002」は3月17日まで、神奈川県のパシフィコ横浜で開催されている。なお会場では語学学習などに関するセミナーや、英会話番組・教材の人気講師などが登場するステージも多数開催される予定だ。
カシオの「English Challenger TE-700」 |
「ISAグローバルイングリッシュ・キッズ」。音声はすべて英語だが、子供でも使い方で迷うことはないという |
JMCは、USB認証キーでアクセスコントロールができる「HardLock」を展示 |
小学館プロダクションの子供向け教材のデモ |
(2002/3/16)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]