■URL
http://www.w3.org/2001/11/IsaViz/
Web技術の標準化団体「W3C(The World Wide Web Consortium)」は14日、「RDF(Resource Description Framework)」モデルを視覚的に記述するためのオーサリングツール「IsAViz」を発表した。
RDFは、コンピューターが前提知識を必要とせずにメタデータを相互運用できるような方法でリソースを記述するためのメカニズムである。例えばHTMLをブラウザーが解釈する場合には、ブラウザーが前もってHTMLの語彙を知っている必要があり、特定の語彙を知らなかった場合にはその意味を推論することができない。
RDFはこの問題をXMLの枠内で解決するためのメカニズムを提供しており、リソースとそのプロパティ、オブジェクトによってメタデータを記述する枠組みを提供する。特にコンピューター同士が実質的に動作するいわゆる「セマンティックWeb」の世界で重要な役割を果たすと考えられている。
RDFモデルではリソースとプロパティなどの関係が「入れ子」になるため、グラフの形に視覚化すると扱いやすい。IsAVizはこのRDFモデルをグラフの形のまま、スムーズにグラフを拡大したりナビゲーションを行なうことによってRDFを記述しやすくするツールだ。プロパティやオブジェクトなどを楕円、箱、弧を描くようにしてグラフ、ひいてはRDFモデルを作成することができる。IsAVizはW3Cサイトよりダウンロード可能だ。
なお、IsAVizはJavaで記述されており、動作環境としてJavaVMの1.3.0以上が要求されている。これはIsAVizで使われているGUIがJava2Dを使用するためだ。
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(2002/3/15)
[Reported by taiga@scientist.com]