【実験】

IPv6普及・高度化推進協議会、実証実験にモニター機器を追加

■URL
http://v6pc.jp/

「That' ヘルスエンターテイメント」の機器。手前にある測定機器から、マットまでパイプが伸びている
ボイスチャットの各機器

 IPv6普及・高度化推進協議会は18日、同協議会が進めるIPv6実証実験モニターの交流会「キックオフ集会」を開催した。ここでは、実験の概要や提供される機器が説明されたほか、新たに実証実験に加わった2つの機器が紹介された。

 集会ではまず、協議会より実証実験の現状についての説明があった。現在の参加者は855名と大規模で、端末、アクセスライン、iDC、NSPIXPなど各IPv6デバイスの相互接続性が確認されて順調に進んでいるという。

 さらに、新たに実証実験に加わった2つの機器が紹介された。1つは横河電機株式会社が開発した、寝ている人の呼吸や脈拍などの生体情報を取得する「That' ヘルスエンターテイメント」だ。機器は空気の入ったマットと測定機器で構成されている。マットと機器はパイプでつながれており、測定機器では空気の振動を読みとり呼吸と脈拍の状況を観察できるというしくみだ。測定者に負担をかけずに心電図をとれたり、測定機器が安価にできるなどの特徴があるという。また、大勢の情報を集計して「快眠ランキング」や「快眠偏差値」などの情報を提供するといったエンターテイメントへの展開も考えているという。

 2つ目は、インターネットノード株式会社と横河電機が開発したボイスチャットだ。これは、小型の専用端末とマイク・スピーカーで構成されている。専用端末はwebサーバーを搭載しており、自分の音声を蓄積、相手は端末に接続しその音声をダウンロードするといった仕組みだ。履歴が残る、グループが自由に作れる、別途サーバーを構築する必要がないなどの利点が挙げられるという。

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(2002/3/18)

[Reported by adachi@impress.co.jp]


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