【調査】

時間や場所を選ばないが、強制力は今いち ~eラーニングに関する意識調査で

■URL
http://www.gartner.co.jp/press/pr20020319.html

 ガートナー ジャパン株式会社は、受講者の立場から見たeラーニングに関する意識調査の結果を発表した。IT先進ユーザーを対象に行なったもので、eラーニングのメリットを評価しつつ、不満が多い傾向が明らかになった。

 対象となったのは、研修などでeラーニングを利用する立場にある社員(企業内個人)。調査によると、“eラーニングで社員が評価する点”では、「時間や場所の制約がない」が88.1%で、圧倒的1位となった。他には「自分のペースで学習できる」(15.5%)、「インタラクティブ性」(7.5%)などが上位となった。一方、“eラーニングで不満に思う点”では、「強制力の欠如」が27.2%で最も多く、次いで「コンテンツに対する不満」(17.8%)、「対応不備」(12.5%)などがあがっている。

 ガートナーでは、不満な点としてあがった「強制力の欠如」は、eラーニングの大きなメリットである「時間や場所の制約がない」点と対をなすと分析している。時間や場所の制約がない分、集団研修のような緊張感や相互刺激がない、自己管理が求められるためにルーズになりがちという面が見られるためだ。今後eラーニングがその効果を発揮するためには、「魅力あるコンテンツを揃えることはもちろん、eラーニングならではのインタラクティブ効果を利用した学習サポート体制の充実が非常に重要」としている。

(2002/3/19)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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