【サービス】

Dreamweaverでショッピングサイトを簡単作成~PayPal機能を組み込み

■URL
http://www.macromedia.com/exchange/dreamweaver/
http://www.paypal.com/
http://www.paypal.com/pdn/

 米PayPalは20日、Webオーサリングソフト「Macromedia Dreamweaver」のユーザーが作成するWebサイトに簡単に「PayPal」の機能を組み込むことができる無料のエクステンション(拡張機能)を発表した。

 PayPalは、メールを使って手軽に金銭の移動を行なえるサービスで、1回の決済当たり代金の2.2%+0.3ドルを支払うことで決済ができる。一般にオークションの支払いや寄付などの用途のため海外で多く使われている。

 エクステンションツールは、「Macromedia Dreamweaver 4」と「Dreamweaver UltraDev 4」に対応しており、Webデザイナーが簡単にショッピングカート機能や支払いボタンにPayPalのサービスを組み込むことができる。これにより、個人商店のWebサイトやクレジットカード支払いができないような場合にも安価に決済手段を用意できるようになる。

 このエクステンションはMacromedia製品を使ったWeb開発を行なっているWebAssist.comが開発したもので、Macromediaが開設しているエクステンションダウンロードサイト「Macromedia Extension」にてダウンロード可能だ。


PayPal Developer Network

 また、PayPalは同日、「PayPal Developer Network」も併せて発表した。ここではWebデザイナーがPayPalのサービスをeコマースのためのツールとして組み込むときに必要となる技術的な情報を提供するだけでなく、「ショッピングカート」、「支払いボタン」など、PayPalのサービスをWebから利用しやすくするための無料ツールのディレクトリを作成している。

 今日の発表についてPayPalのCOO、David Sacks氏は「オークションコミュニティーの中でPayPalは、推奨される支払い方法として良い評価を得ており、300万ものビジネス口座数を持っている。そして今やWebのプロフェショナルやそのクライアントにとってのeコマースソリューションとなった」とコメントし、オークションのための支払い方法を超えて、eコマースのためのツールとしてアピールしていくことを明言した。

 なお、PayPalはこのような高い評価をおける一方、最近になってあいまいな理由で特定の人物の口座を閉鎖するなどの事件で非難を受けたり、特許に関連する訴訟を受けるなど混乱も見られる。また日本国内の銀行を介しての使用も可能で、そのための手続き方法が記されているが、PayPalのサイトには日本語の説明はない。日本の顧客にとっては、熱心なユーザーが開設している日本語の解説ページ以外に日本語の情報がないというのが現状だ。

(2002/3/22)

[Reported by taiga@scientist.com]


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