MelodyのWebカメラ画像
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これは産婦人科医院の新生児室などに専用のWebカメラを設置し、新生児室の映像を配信するもの。新生児の両親にIDとパスワードを発行し、専用のサイトからWebカメラの映像にアクセスする仕組みで、カメラの遠隔操作や、気に入った場面の静止画保存といった機能がある。またID・パスワードは出産1組につき2つ発行されるので、1つは祖父母などに知らせて、Webから赤ちゃんの姿を見てもらうことができる。IDは1年間有効で、退院後は子供のデジタルカメラ画像を用いたデジタルアルバムとしての利用が可能だ。
システムはネットワークカメラ、カメラサーバー、ブロードバンドルーターで構成され、カメラ関連はキヤノン製(WebViewシリーズ)となる。価格は1ヶ月に30ID発行、天井カメラ設置1台で月額20万8,000円~。
ウィンワンズウェイでは「Melody」に先行して、保育施設向けのWebカメラシステムを展開しており、これと「Melody」を合わせて“ライブカメラを使った子育て応援コミュニティー”を構築。今後の少子化傾向でで生き残りが課題となる産婦人科医院や保育施設などに展開する方向という。なおカメラは「肖像権などの問題があり、新生児一人につき1台を設置するのが望ましい」(同社)が、予算の関係で1台につき複数の新生児(最大30までの同時アクセスが可能)を割り当てる場合は、IDごとにカメラの向きを設定することで、自分の子供だけを見られる形にできるという。また価格設定については「安くして広く展開するより、プライバシーの問題などをきちんと理解し、患者さんにもちゃんと説明できるところへじっくり広げて行きたい」ためとしている。
同社はこの事業で初年度十数件の導入を目標としている。
(2002/3/25)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]