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http://www.divx.com/announcements.php?view=announcement&id=15
米DivX Networksの動画圧縮技術をハリウッドのメジャー企業であるSony Picturesがプロモーションビデオに採用したことが明らかになった。
このプロモーションビデオは、今年の夏公開される予定の映画「xXx」のもので、DivX5.0の機能をフルに使用している。DivXによると、同じプロモーションビデオがQuickTimeで公開されたものの、画質はDivXのものよりも低く、ファイルサイズもDivXの10MBに対してQuickTimeは14MBとDivXが圧縮率で勝ったという。
DivXは、これまで合法的な用途というよりは、むしろ違法な海賊版映画をファイル交換ソフトで利用する際のファイルフォーマットとして名前を馳せていたが、同社はこれまでずっと合法的に映画を配信し、ビデオオンデマンドをブロードバンド環境で実現するための技術として自社技術をアピールしてきていた。その結果としてDivXは、多くのインディーズ映画配信会社と契約を結んでおり、ユーザーは同社のサイトから有料でこれらの映画をダウンロードできるようになっていた。最近になって同社技術の最新バージョン「DivX 5.0」が発表され、その高画質とそれに比べての圧縮率の高さに注目が集まっていたが、今回ハリウッドメジャーと契約することになり、ついにDivXのテクノロジーが公に認められた格好になる。
この分野では、依然としてMicrosoftとRealNetworksが圧倒的なシェアを誇っており、この分野にどれだけ食い込めるかが企業としてのDivX Networksの正念場となる。DivXはまたLinuxプラットフォーム向けのDivX Playerも発表し、これでWindows、Macintosh、Linuxの3大メジャープラットフォームをサポートしたことになる。
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(2002/3/24)
[Reported by taiga@scientist.com]