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http://www.lucent.com/press/0302/020322.bla.html
米Lucent Technologiesは22日、同社Bell Labsの科学者が、4,000km以上離れた地点間で2.56テラビット毎秒(Tbps)の情報を伝送することに成功したと発表した。これまでの伝送記録は、2,000km以上の距離で1.60Tbpsの情報伝送であり、この距離を2倍以上更新する新記録となった。
Bell Labsは、64チャンネルの高密度波長分割多重(DWDM)システムを用いて、超長距離の大容量光伝送に成功した。各チャンネルの伝送速度は40Gbps。1Gbpsの情報伝送は1秒間に小説約1,000冊分のコンテンツを伝送することに相当し、64チャンネルで40Gbpsの情報伝送は小説256万冊のコンテンツを伝送することにあたるという。
同社では、DWDMシステムに、Bell Labsが開発した大容量通信向けの差動位相変調(DPSK)方式や、拡張Lバンド増幅、ラマン増幅、前方エラー訂正、光分散補償といった技術を組み合わたことで、新記録の達成が可能になったとしている。
Lucentの光ネットワーキング事業部門のTim Sullivan社長は「この革新技術により、やがては当社顧客が投資や運用コストを低減できるようになるだろう」とし、「この成果は、研究所と事業部との密接な協力により、サービスプロバイダーに本当に有用なものを提供するということを示すものだ」とコメントした。
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(2002/3/25)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]