【調査】

バガボンド、国内8万件の有害サイトの地域・事業者別実態を調査
~警察庁やISPにも情報を提供

■URL
http://www.vagabond.co.jp/
http://www.netstar-inc.com/

 株式会社バガボンドはネットスター株式会社と共同で、国内有害サイトの実態調査結果を発表した。

 調査対象となったのは、「違法サイト」「アダルトサイト」「薬物サイト」の3つで、対象となるサイトは8万件を越えたという。調査結果によると、都道府県別にみた有害サイトのホスティング事業者の本店所在地は、東京が45.7%、大阪が14.2%、次いで、愛知、大分となっている。

 調査では、特に数の多いアダルトサイトに関して、1万1,233件を抽出してサンプリング調査を行なった。内容は、対象アダルトサイトの運営業者、アダルトサイトがホスティングしているレンタルサーバー事業者とその本店所在地などだ。調査結果は、警察庁生活安全局に提出し、各県警を通じた各サイトの取り締まりに利用してもらう予定だという。また、必要に応じてISPへも提供し、有害コンテンツのフィルタリングなど、違法サイト対策へ役立ててもらうとのこと。なお、調査結果については、バガボンド発行の有料メールマガジン「Scan Security Wire」に内容の抜粋が掲載されるほか、資料として有償で配布される予定だ。

 アダルトサイトがホスティングしているレンタルサーバー事業者や、その本店所在地を調査した理由については、この調査結果に基づいて警察庁などが調査する際に、物証として、当該アダルトサイトのコンテンツが保存(ホスティング)されているサーバー(ハードディスク)の差し押さえなどが行なわれる可能性があるからだという。

 バガボンドでは今回の調査目的について「インターネットは、メディアとしての地位を着実に向上されている。それに従って、インターネット上にある有害サイトへの規制の必要性は上がっている。このような背景から今回の調査では、青少年に有害となるサイトへの規制を補助するために実施した」と語っている。

(2002/3/26)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp / okiyama@impress.co.jp]


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