【ソフトウェア】

日本IBM、ホームページを多言語化するソフトウェアを発売開始
~主要9ヶ国語に対応し、日伊などへも変換可能

■URL
http://www.ibm.com/news/jp/2002/03/03271.html

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、IBM)は、ホームページを多言語化するソフトウェア「WebSphere Translation Server for Multiplatforms V2(以下、WTS)」を4月12日より販売開始する。価格は、初年度の保守料金込みで241万3,200円となっている。

 WTSは、企業のホームページを多言語化するソフトウェア製品だ。Javaベースで構築されているため、HTML文書をそのまま翻訳することが可能。テキストを高速で翻訳し表示するので、企業側は英語ページなどを別に作成する必要がない。対応言語は、英日/日英はもちろんのこと、英仏/仏英など主要9ヶ国語となっている。ただし、日本語から英語以外の言語(仏語や独語など)には直接変換できない。従って、日本語から仏語に変換したい場合、日本語から英語に一度変換した後、英語から仏語への変換が必要となる。このように、二段階での変換が必要となる場合は、翻訳精度が落ちる場合もあるという。

 実際の利用方法は、自社のサーバーにWTSをインストール後、Webサイトに「英語翻訳はこちら」などのボタンを設置し、そのボタンを押すことでWTSを通過し、任意の言語へ変換できる仕組みとなっている。ASPなどと異なり、自社サーバー上で動くアプリケーションなので、WTSの機能の1つである「ユーザー辞書マネジャー・ツールの機能」などを用いた自社向けのカスタマイズが可能だという。例えば、製薬会社の場合、自社の薬品名や医薬用語をユーザー辞書マネジャー・ツールに登録することによって、誤訳などを防ぐことが可能だ。

 また、ホームページの翻訳以外にも、ロータスドミノなどのメールサーバーと連携することにより、メールの文章を翻訳することも可能だという。

(2002/3/27)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp