27日、電機メーカー系ISP4社による「NonPC インターネットコンソーシアム」が設立会議を開催した。ここでは、コンソーシアムへの新規参加企業、コンソーシアムの目標、および組織・体系、今後の活動スケジュールなどが発表された。
同コンソーシアムは、三洋電機ソフトウェア株式会社(運営ISPはSANNET、以下同じ)、東芝情報システム株式会社(infoPepper)、株式会社ドリーム・トレイン・インターネット(DTI、なおDTIは三菱電機のグループ会社)、松下電器産業株式会社(Panasonic hi-ho)の4社によって設立されたもので、TVやSTB(セットトップボックス)、携帯情報端末など「ノンPC」機器による、ネット接続サービスの共同実験、実用化を目標として運営されている。
会議ではまず、設立の趣旨に賛同した企業として、株式会社NTTデータ(ドリームネット)、ドリームネット株式会社(ドリームネット)、シャープ株式会社(Sharp Space Town)、日本電気株式会社(BIGLOBE)の4社がコンソーシアムメンバーとして加わったことが報告された。
設立の目的としては、研究結果やインフラの共同利用による経営の効率化と競争力の強化、ノンPC端末の接続規格の採択、サービスの共同開発による相互利用などが挙げられるという。
組織は、設立4社によって構成される「理事会」のほか、各機器の接続性などを研究する「ネットワーク部会」、プロモーション活動を共同で行なう「マーケティング部会」、新しいサービスやそれらの運用を研究する「サービス・コンテンツ部会」、カスタマーサポートの研究を行なう「CS部会」で構成される。
今後の予定として、まず4月25日に総会を開催、ネットワーク部会とサービス・コンテンツ部会を立ち上げ、7月にはマーケティング部会とCS部会の活動を開始する。さらに同コンソーシアムの成果として、2002年12月までには何かしらの製品またはサービスを開始したいとしている。
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(2002/3/28)
[Reported by adachi@impress.co.jp]