【サービス】

国土省と警察庁、地図上で交通事故多発地点を紹介するサイトを開設
~全国3,200ヶ所の危険地点について、航空写真などの情報を掲載

■URL
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha02/06/060328_.html
http://www.npa.go.jp/
http://www.kotsu-anzen.jp/ (4月1日午前9時30分開始)

 国土交通省と警察庁は、地図上で交通事故の起きやすい場所を知らせる専用サイト「交通安全マップ」を、4月1日に開設する。

 「交通安全マップ」で提供されるのは、「交通事故の統計情報」、「事故多発地点マップ」、「運転ルート案内」、「交通事故体験情報」の4点となる。統計情報などで提供される交通事故多発地点の情報は、平成8年に国土交通省と警察庁が選んだ「10年に1回以上の割合で死亡事故が起きている」地点で、全国3,200ヶ所となっている。

 「交通事故の統計情報」では、全国の都道府県や市区町村別の交通事故統計情報を、グラフや地図などを利用して、分かりやすい形で表示する。右折や左折などの事故原因の割合や、最近と過去の事故の比較情報なども提供している。

 「事故多発地点マップ」では、ユーザーが任意の都道府県名、市区町村名を選択すると、該当する地域の地図上に事故多発地点が表示される。また、それぞれの事故多発地点についての事故原因の統計情報、航空写真なども表示されるため、ユーザーは予め目的地の危険地点の予測と、その原因や当該場所の地図などを確認することが可能だ。

 「運転ルート案内」では、地図上に出発点と目的地を入力することにより、そこまでの複数のルートと、ルート近辺の事故多発地点が表示される。これによって、カーナビ機能に事故多発地点が追加された情報として取り扱うことが可能だ。

 「交通事故体験情報」は、「交通安全マップ」開設後、国土省などが掲載した全国3,200ヶ所の事故多発地点以外に、ユーザーが見つけた「ここにも、こんな危険な交差点がある」や「あそこでは、あんな怖い思いをした」などの、情報を受け付けるもの。国土省では、ここで受け付けた情報を元に、更なる事故多発地点情報の充実を図っていきたいという。

 国土省は「今回の『交通安全マップ』の利用によって、少しでもドライバーの『交通事故に関する知識の普及』や『交通安全に関する意識の啓発』が達成できればと考えている。また、ドライバーはこのサイトを利用することよって、事故多発地点を故意的に避けることなどができるはずだ。これによって、交通事故が一件でも減少して欲しいと考えている」と語った。

(2002/3/29)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]


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