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リーガロイヤルホテル大阪、豪華客室に無線LANを導入

■URL
http://www.rihga.co.jp/
http://www.cisco.com/jp/

 株式会社ロイヤルホテルは、同社の経営するホテル「リーガロイヤルホテル大阪」の特別客室階「ザ・プレジデンシャルタワーズ」にIEEE802.11b準拠の無線LANシステムを導入すると発表した。同エリアは現在改装中で、4月下旬にオープンする予定だ。

 「ザ・プレジデンシャルタワーズ」とは、“関西の迎賓館”との異名を持つ同ホテルの23階から27階にある豪華客室。専任のバトラー(執事)が24時間常駐し、専用フロント、専用エレベーターを持つ63室のエリアだ。宿泊代金は、シングルが2万6,000円、ツインが3万3,000円から。リーガロイヤルホテルでは、「ITコンシェルジュ」の導入を行ない、無線LANカードやPCの無料貸し出しを行なう。

 今回の改装で、フロントやラウンジのある23階と、24階の客室にシスコシステム株式会社の無線LANシステム「Cisco Aironet」が導入される。この製品には「PSPF(Publicy Secure Packet Forwarding)」と呼ばれる独自技術が実装されており、共有ファイル設定をしているクライアントPCでも、ほかのPCからファイルを覗かれないようになっている。PSPFは、アクセスポイント側で機能するため、他社製の無線LANカード使用中のユーザーにも適用される。すでにリーガロイヤルホテルでは、有線LANによるインターネット接続を提供しているが、NTT西日本の協力でBフレッツ回線に移行する(従来は、OCNエコノミーの128kbps)。

中村吉弘
情報システム部長

 リーガロイヤルホテルの中村吉弘情報システム部長によると、シスコ製品の採用の決め手は、PSPFなどの高いセキュリティ機能のほかに、「世界的なブランド力」があったという。同ホテルは、大阪国際会議場に隣接しており、「ビジネスマン、とりわけ外国からのお客様のニーズに対応したい」とコメントした。

 また、シスコシステムズの斎藤真紀子アライアンス&テクノロジー本部アライアンス推進部プログラムマネージャは、「日本でも飲食店などでの無線LANサービスが始まっているが、サービスの一環というアプローチに過ぎず、それがどれだけハンバーガーの売上に直結するか不明」と分析し、「ホテルに関していうと、確実にビジネスとして成り立つ」とコメントした。

(2002/4/3)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]

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