【調査結果】

インターネット詐欺の約43%はオークション関連~FBIなどが調査

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http://www.fbi.gov/pressrel/pressrel02/ifcc040902.htm

 米連邦捜査局(FBI)は9日、「インターネット詐欺の約43%はオークション詐欺」との調査報告を発表した。これは、FBIと米国家ホワイトカラー犯罪センター(NW3C)が共同で運営する「インターネット詐欺苦情センター(Internet Fraud Complaint Center:IFCC)」に、昨年1年間に寄せられた4万9,711件の苦情を集計して分析したもの。

 オークション詐欺に続いて多いのが、購入した商品が配送されない、代金が支払われないといった苦情で、全体の20.3%を占めている。また、最も典型的な被害額は、ナイジェリア国有石油会社のメンバーと名乗る人物が口座間の預金移しかえのための資金援助を求める「Nigerian Letter」詐欺による被害が5,575ドル、個人情報の盗難による被害が3,000ドル、投資詐欺による被害が1,000ドルとなっている。

 このほか、同センターには、コンピューターへの不正侵入やハッキング、児童ポルノなど、インターネット詐欺とは関係のない苦情も多数寄せられている。これらの苦情を全て検討し、昨年には1万6,775件の苦情を司法当局や規制機関に回している。

 FBI犯罪捜査部門のThomas Richardson氏は「インターネットを通じて行なわれる詐欺では、犯人と被害者が数千マイルも離れた場所にいるため、捜査や起訴を困難にしている。このようなボーダーレス現象がインターネット詐欺の特徴であり、従来の犯罪では見られない。このため、司法は事件を解決するために多数の機関と協力する必要がある。これがIFCCの役割であり、事件の初動捜査を容易にし、被害者や当局の時間を大幅に削減する」とコメントした。

(2002/4/11)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]

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