【セキュリティ】

要となるノードを無料で配布

米McAfee.com、“分散型セキュリティーシステム”を発表

■URL
http://www.mcafee.com/myapps/msc/
http://www.mcafee.com/aboutus/press_room/press_releases/Apr162002_3.asp?
http://www.mcafee.com/aboutus/press_room/press_releases/Apr162002_1.asp?


SecurityCenter起動画面

 米McAfee.comは16日、セキュリティツール「McAfee.com SecurityCenter」を無料で配布すると発表した。このツールは、それ自体がインターネット全体に広がるセキュリティーネットワークの一つの「ノード」として分散型セキュリティーシステムを構成し、リアルタイムにインターネット全体のセキュリティーを検査する。

 ユーザーのPCにインストールされたSecurityCenterは、そのPCに対するセキュリティー上の脅威を絶えず監視し、ウィルスの感染やハッカーの侵入などという事態が生ずると、即座にXMLに基づいたプロトコルを使って回りのノードに知らせる。これらの情報はすぐに全てのノード、つまり分散型セキュリティーシステム全体に知れ渡るため、利用者全てが情報を共有できるという仕組みだ。SecurityCenterではこうした情報を「Security Alert」としてポップアップウィンドウを表示し、脅威が迫ってることを知らせる。

 しかし、この分散型セキュリティーシステムを機能させるためには、McAfee.comはできるだけ多くのユーザーにSecurityCenterをインストールしてもらわなければならない。その一つのインセンティブとして、SecurityCenterにはユーザーのPCの全体的な安全性を1~10までのレイティングによって評価する機能や、ハッカーが侵入しやすいポートがPC内に存在するかどうかを確認する機能のほか、ウィルスの情報を集めたリファレンスマニュアル、現在世界中のどこでウィルスが活動しているかを見ることができる「World Virus Map」などの機能を提供する。こうした機能と、主要な機能である分散型セキュリティーネットワークのノードとしての役割を併せ持つSecurityCenterは、いわばPCのセキュリティーを一カ所で管理するダッシュボードとなる。

 このSecurityCenterは、Windows 9X/Me/2000/XPに対応しており、現在同社サイトから無料でダウンロードできる。

(2002/4/17)

[Reported by taiga@scientist.com]

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