【著作権】

米レコード協会、「著作権侵害へのより一層の取り組みが必要」と米政府に指摘

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http://www.riaa.org/PR_Story.cfm?id=511

 24日、米国バージニアで開催された議会の公聴会において、米レコード協会(RIAA)の代表者が米国の著作権侵害問題に対する取り組みについて意見陳述した。これは、議会の予算策定者の要請に応えたものだ。

 RIAAの代表Frank Creighton氏は、著作権侵害犯罪に対する米国司法省の取り組みに感謝を述べたものの、最近の統計を引き合いに出して、米国政府が提訴した著作権、商標権侵害事案が減少していることを指摘した。2000年度にはこうした事案が108件あったものが2001年度には84件に減少。また、連邦政府が扱った、より大きな著作権侵害事案は2000年度には106件だったものが2001年には46件と大幅に減少している。この数字をもとにCreighton氏は政府のより一層の取り組みが必要であると指摘した。

 また、最近米国司法省のオフィスの中に「コンピューターハッキングと知的財産権部門」が設置されたことに触れ「我々はその焦点がコンピューターハッキングに充てられて、知的財産権が除外されることを懸念している。(そのようなことがあった場合)その結果は大変悲惨なものになるだろう。それは我々の利益のためではなく米国人全体の利益を考えてのことだ。知的財産権はこれらの部門の中で優先されなければならない」と主張して米国政府を牽制した。

(2002/4/25)

[Reported by taiga@scientist.com]

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