【事業計画】

韓国Namo Interactive、Web関連ソフトウェアを日本市場に投入

■URL
http://www.namo.com/
http://www.namo.co.jp/
http://www.handstory.com/


Park Heungho氏

 HTMLエディター「Namo WebEditor」などの開発で知られる韓国Namo Interactive社の代表取締役社長・Park Heungho氏が先ごろ来日、同社の戦略・製品群について語った。Namo Interactiveは1995年にソウル市において設立された企業。Web作成ツールや検索エンジンなどを開発しており、2001年12月には韓国記者協会認定「韓国インターネット企業大賞」情報通信省長官大賞を受賞した。

 「Namo WebEditor」は、WYSIWYGタイプのHTMLエディターで、日本国内では「Homepage Creator」の製品名で販売されている(総販売代理店:株式会社ピーアンドエー)。韓国語版、日本語版に加え、現在、フランス語、ドイツ語版など11言語別に対応した製品が販売されている。HTMLエディターが各社から発表されているなか、「Homepage Creator」はどこで差別化を図るのか? Park氏は「例えばDreamWeaverは、画像を編集しようとする時に他のソフトが必要だが、Homepage Creatorでは、画像編集機能も持つなど、初心者に必要なものがすべて含まれている点」を強調する。また、価格も12,800円(通常版)と、機能面から比較した場合「他社製品と比べてコストパフォーマンスが高い」という。Namo社では、Homepage Creatorを主に個人のほか、学校向けに販売していく。なお、韓国でも個人ページの開設が盛んで、Park氏の家族もそれぞれサイトを運営しているという。

 一方で、企業向けには「Namo ActiveSquare」を提供する。これは、コンテンツ作成・編集用のActiveXコンポーネントで、WWWブラウザー内でHTML作成・編集機能などが可能、作成したコンテンツをそのままWeb上にアップロードできるというツールだ。主に、企業のイントラネットやポータルサイトの構築、また、Webベースのグループウェア的に利用できる。韓国では、すでに大手ポータルや企業で採用されているとのこと。Park氏は、競合製品はないが「あえていうならMicrosoftの『DHTML』モジュールだ」としている。今後の戦略としては、「ロータス ドミノ」等のグループウェアへのバンドルによる販売などを予定している。

 そして同社が現在力を入れているのが、PDA用総合アプリケーションツール「Namo HandStory Suite」だ。これは、WebまたはPCの情報をPDAで活用するためのツールで、PC向けに作成されたWebサイトをクリッピングしPDA画面向けに変換する「WebClip」、文書作成用の「MemoPad」、eブック閲覧用の「eBookReader」のほか、PCとのシンクツールや画像変換ツールなど15の機能を提供している。最新版の「Namo HandStory Suite 2.1」日本語版は、5月中にも販売開始予定とのこと。なお、韓国ではすでにDSL接続からワイヤレス接続への移行が始まっており、Park氏は「来年にはより普及するだろう」と語っている。その時に、Web情報も含めすべての情報をPDAで管理できる「HandStory」が役に立つであろうと予測する。

 Park Heungho氏によると、Namo Interactiveとして日本法人の設立予定はないとのことで、製品毎に国内企業とのパートナーシップ締結により販売を進めていくという。

(2002/5/2)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]

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