【ウィルス】

4月のウィルス被害ワースト10、「Klez」系が全体の84.3%を占める~Sophos調査

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http://www.sophos.co.jp/pressoffice/pressrel/20020430topten.html
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 ウィルス対策ソフトの英Sophosは、4月のウィルス被害件数ワースト10を発表した。4月のワースト1は、同月に発見されたばかりの「W32/Klez-G」(Klez亜種のGおよびH)で、被害件数全体の77.8%を占めている。2位は同じく「Klez」の亜種「W32/Klez-E」で全体の5.8%、オリジナルの「W32/Klez」が0.7%で6位となり、「Klez」の亜種だけで全体の84.3%を占めている。

 Sophos Americasで技術コンサルタントを務めるChris Wraight氏は「Klez-Hは急拡大し、一部の解説者はこれを、これまで世界で最も猛威を振るったウィルスと呼んでいる。Klez-Hが蔓延したのは、PCユーザーがウィルス対策ソフトの更新を怠っているという証拠だ」と指摘。

 このほかのワースト10は、3位「W32/Badtrans-B」(4.7%)、4位「W32/Elkern-C」(0.9%)、5位「W32/Magistr-B」(0.8%)、「W32/Klez-A」と「W32/MyLife-F」が同率6位(0.7%)、「W32/Magistr-A」「W32/Sircam-A」「W32/Nimda-D」がそれぞれ0.5%で同率8位となっている。

 同社は今回の調査報告から、ウィルスの報告と併せて、ウィルスに関連するデマメールのワースト10を発表。首位は「A virtual card for you」で全体の30.5%を占めている。以下、2位は「Budweiser frogs screensaver」(6.6%)、3位「SULFNBK」(5.8%)、4位「WTC Survivor」(2.5%)、5位は「JDBGMGR」で2.0%と続いている。

 Wraight氏は「架空のウィルスについて警告するウィルス関連のデマメールが広がり、混乱状態が発生している。ユーザーが、このような警告が本当だと考えて騙されるためだ。デマメールは、本物のウィルスと同様に、破壊的でコストがかかる可能性がある」と警告している。

(2002/5/2)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]

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