【調査】

ブロードバンド利用は約1割、“ユビキタス”ユーザーも登場~NRI調査より

■URL
http://www.nri.co.jp/news/2002/020507.html

 株式会社野村総合研究所(以下NRI)は、「情報通信利用者動向の調査」の第11回調査結果を発表した。
 これはNRIが1997年3月から半年ごとに実施している定点観測調査で、全国15~59歳の男女2,000人に対して訪問留置方式のアンケートを行なうもの。今回は2002年3月に実施し、1,414人から得た回答をまとめたもので、インターネットや携帯電話の利用状況など通常の設問に加え、LモードやIP電話サービスの認知度、またネットコミュニティの利用経験などを新たな設問として追加している。

 調査によると、PCからと携帯電話からを含めたインターネット利用者は、生活者全体(以下“全体”)の60%となった。1年前の調査(2001年3月時)は47.2%で、12.8ポイント上昇している。特にPCと携帯電話の両方でインターネットにアクセスする層の割合が、13.6%から24.8%と上昇したのが目立つ。うちブロードバンド利用者は全体の10.8%で、自宅のPCからのインターネット利用者では27.5%に上った。1年前は全体の2.2%で、この1年で5倍に増加した形だ。また“自宅ではブロードバンド環境で、携帯電話からもインターネットを利用”しているユーザーの割合を示す「ユビキタス比率」は全体の5.8%となり、1年前(0.6%)に比べ10倍近く増加した。

 調査では、普及が進むインターネットがどう利用されているかについても触れている。まずオンラインショッピングの利用経験者は、全体の16.5%で、1年前に比べ7.1ポイント上昇。特にブロードバンド利用者では46.1%と、約半数がオンラインショッピングを利用経験済みだ。利用者一人あたりの年間利用金額は約4.8万円となった。また商品やサービスの購入の際に、掲示板やメーリングリストといった「ネットコミュニティ」から情報入手や相談を行なった経験がある人は、自宅からのインターネットユーザー(545人)のうち16.1%(生活者全体では6.2%)という。なお「Lモード」は全体の61.0%(836人)が認知しているが、利用しているのは認知者の3.1%。「IP電話」を知っているのは全体の13.7%、利用しているのは全体の0.9%に留まった。

(2002/5/7)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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