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http://networkwatch.rhk.com/ShowAnalysis.asp?analysisId=108
調査会社の米RHKは8日、米国におけるインターネットトラフィックが月間約100ペタ(10の15乗)バイトに達したとの調査報告を発表した。これは、米国内の長距離電話の2倍以上に相当する。トラフィックの年間成長率は、2001年に100%となったが、2000年の130%、1999年の160%に比べると減少している。
トラフィックの急増にも関わらず、電気通信会社の売上成長率は2001年に17%にとどまった。激しい価格圧力や、ダイヤルアップ接続の卸売り事業の縮小、ユーザーのブローバンドへの移行などにより、ビット当たりの売上が45%も減少したのが要因だと分析している。
RHKのMuayyad Al-Chalabi氏は「トラフィックは依然として成長しているものの、成長率は前年よりも鈍化している。これは、インターネットが成熟した市場と同じ曲線を辿っていることを示している。ドットコム時代のブームや爆発は、神話と共に達成不可能な予測を生み出した。現実的に理解できる成長パターンを持つことは重要であり、これは将来のネットワークの最適な規模を示している」とコメント。
さらにAl-Chalabi氏は、トラフィックと売上成長率との本質的な格差は懸念すべきことではないと指摘。この格差は、メガバイト当たりの売上の減少を打ち消すほどネットワークの効率が向上すれば克服できると説明している。
(2002/5/8)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]