【業界動向】

米eBayと米AOLがマーケティング契約を修正、ネット広告不況の影響

■URL
http://www.shareholder.com/ebay/EdgarSummary.cfm?CIK=1065088&FID=891618-02-2255

 米eBayと米AOLが1999年に締結したマーケティング契約が2002年4月に修正されていたことが10日、eBayが米証券取引委員会(SEC)に提出した書類により明らかになった。

 これまでの契約では、eBayは2004年3月23日までの間、毎年AOLに対して1,875万ドルをインターネット広告費用のために支払うことになっていた。しかし、修正されたマーケティング契約では、まず2003年3月23日までの1年分に対してeBayがAOLに対して1,875万ドルを支払った後、2004年3月23日までの契約を更新するかどうか「明示されたパフォーマンス目標」の達成状況に応じて決定されることになった。目標が達成された場合、AOLはこの契約を延長する権利を持ち、eBayはその最終年度に対して最高で1,500万ドルを支払うことになる。次の2年目の更新となる2005年3月23日までに「明示されたパフォーマンス目標」が達成された場合、AOLはさらに1,000万ドルを受け取ることができる。

 この書類の中に記された「明示されたパフォーマンス目標」が具体的にどのような目標であるかは明らかになっていないが、こうした契約変更をするに至ったのは「インターネット広告市場の変化」によるものだと記されている。AOLにとっては厳しい市場状況のなかでインターネット広告の実質的な成果を上げなければならず、厳しい状況に置かれたといえるだろう。

 eBayとAOLは現在共同ブランドサイトを立ち上げてたり、AOL Instant Messengerを通した宣伝活動を行なうなど、eBayをAOLの資産を使って宣伝しているほか、eBayサイト内にAOLのバナー広告を表示してAOLの宣伝をするなど、わずかながらeBayの広告収入にも貢献している。

◎関連記事
eBayがAOL内に共同サイトを構築

(2002/5/12)

[Reported by taiga@scientist.com]

ほかの記事はこちらから

INTERNET Watch編集部internet-watch-info@impress.co.jp
Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.