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http://www.paradyne.com/news_n_events/pressrel/05-06-02.html
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セミナーであいさつに立った、米ParadyneシニアバイスプレジデントのMike Ward氏。同社はDSLに特化したものだけでも159件の特許を持つという |
米Paradyne Networksは、ReachDSLシステム「GranDSLAM」シリーズの新製品となる3製品を発表した。ReachDSL技術の新バージョンとなる「ReachDSL 2.2」を実装し、現行バージョン「v2」と比べて約2倍にあたる2.2Mbpsまで最大通信速度を向上した。平均でも通信速度が128kbpsアップするほか、通信可能距離も約800m延びるという。
パラダイン・ワールドワイド・コーポレーション日本支社が13日に東京都内で開催した報道関係者向けのセミナーで、米Paradyneアジア大平洋部門のディレクターを務めるGene Manley氏が明らかにしたところによると、すでにNTTを含む国内通信事業者数社に対して営業を行なっているという。
ただし、採用を決定した事業者はまだ現われていない。これは、社団法人電信電話技術委員会(TTC)が策定する、DSLにおけるスペクトル管理標準が「まだ煮詰まっていないため」(Manley氏)。一部でReachDSLが既存のADSLシステムに干渉するのではないかとの意見が出されており、通信事業者にとってはまだ様子見の段階というわけだ。
これに対してManley氏は、既存のADSLシステムとともにReachDSLシステムが運用されている回線がすでに数千回線あると説明し、「v2の段階から、TTCの標準に照らし合わせても問題はない」と反論した。今回の2.2についても、干渉問題の解消のためにリリースしたのではないかという見方を否定。収容局から5.5km地点でも256kbpsを維持できること、15km以上でもリンクできた事例があることなど、事業者側/ユーザー側ともにメリットが拡大する点を強調した。
(2002/5/13)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]