【ドメイン】

ヒューメイア、凍結期間前の汎用JPドメインの移転登録サービスを開始
~現時点で約100ドメイン。5月末までに約3,000ドメインが対象になる見込み

■URL
http://www.humeia.ad.jp/domain/d4u/ReserveDomain.html
http://www.humeia.ad.jp/

 合資会社ヒューメイアは、2002年5月末で廃止予定となっている汎用JPドメインの移転登録サービスを5月20日より開始すると発表した。

 このサービスは、期限切れなどの理由で凍結期間に入る汎用JPドメインを、凍結期間前に移行希望申請を出す事によって、確実に希望する汎用JPドメインを取得できるようにするサービスだ。

 汎用JPドメインは、取得してから1年間登録が有効となるが、その後登録期間切れなどの理由でJPRSのデータベースから抹消されると、1ヶ月間の凍結期間が設けられた後、開放される。このため、廃止予定の汎用JPドメインは、1度凍結期間に入ってしまうと、その後複数の希望者による「早い者勝ち」で登録者が決まることになる。

 そこでヒューメイアの新サービスでは、自社で管理している汎用JPドメインの内、廃止予定の汎用JPドメインについて、凍結期間に入る前に新たなドメイン取得希望者に移行手続きを行なうというもの。自社管理下のうちに移行手続きを行なうため、取得希望者は確実にドメインを取得できるのが特徴だ。

 具体的な方法としては、ヒューメイアのドメイン名登録・管理サービス「ドメインネーム・フォー・ユー」において、「廃止予定汎用JP」のドメインリストが公表され、その中に取得希望ドメインがある場合、ドメイン移行申請を出す形となる。ヒューメイアは、取得希望者があった「廃止予定汎用JP」については、JPRSへ登録延長手続きを行ない、正式に取得期限の切れる6月1日に、新しい取得希望者に登録内容を変更する仕組み。ただし、この「廃止予定汎用JP」のドメインリストを見るためには、「ドメインネーム・フォー・ユー」への会員登録(無料)が必要だ。

 料金の支払いは、独自のチケット制となる。1枚3,600円~4,500円のチケットを、申請料として1枚、移行手数料として1枚必要だ。1つのドメインに対して複数の希望者がいた場合には、抽選によって移行者を選ぶ。

 ヒューメイアによると、現在同社が管理している2002年5月末日で廃止予定の汎用JPドメインは約100ドメインあり、5月25日の締切後は約3,000まで増えると予測している。

 ヒューメイアによると、「今回のサービスを開始する背景には、2002年5月1日に来た第一次汎用JPドメイン廃止による先願受付けの際、JPRSに申請が集中し、アクセスが困難な状態になってしまっていた事態がある。このような状況では、ユーザーが希望するドメインを確実に取るのは難しい。従って、自社管理下の汎用JPドメインにおいては、この事態を避けるために凍結期間前に希望者を募ることにした」とのこと。

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(2002/5/17)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]

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