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http://press.nokia.com/PR/200205/859587_5.html
NokiaとSiemensグループのSiemens Information and Communication Mobile Groupは16日、携帯電話端末用ソフトウェアの共通フレームワークを共同開発していくことで合意したことを発表した。
このフレームワークの中で両社は、異なる携帯電話端末とその上で動作するアプリケーションについて共通機能や仕様を定義し、業界内に受け入れられるように宣伝活動を行なう。第1段階として両社は、携帯電話端末用アプリケーションのための開発ツールを共通化し、開発者に提供していく。まずSiemensは、Nokiaから「Series60」ソフトウェアプラットフォームをライセンスし、共同開発を進める。このSeries60向けのアプリケーションを開発するのに不可欠な共通のプログラミングインターフェイスは、近日中に両社のWebサイトから入手できるようになる予定だ。インターフェイスが同じになることによって、開発者はNokiaとSiemensの携帯端末の違いを意識することなく、アプリケーションを開発できるようになる。
Siemensは、このSeries60プラットフォームをSymbianOSベースのスマートフォンに実装する。SymbianにはNokia、松下、Sony-Ericssonなどが出資しているが、今年4月にSiemensもSymbianの株式5%を取得して、SymbianOSを推進してゆくことを表明したばかりだ。
この提携についてSiemensIC Mobile Group携帯電話担当社長Peter Zapf氏は「コンシューマとオペレーターの間で受け入れられるためには、異なるデバイス、アプリケーション、サービス、ネットワークの間の相互操作性が達成されなければならない。SiemensとNokiaは協力しながら携帯電話通信の未来を推進していき、我々は市場の他の参加者も招待したい」とコメントした。
(2002/5/17)
[Reported by taiga@scientist.com]